箸は私達の食生活には欠かせない道具である。中でも一見何気なく添えられている割り箸は、食文化の高級感を演出する貴重な存在でもある。日常生活に深く浸透した馴染み深い割り箸は、いったいどのような形で私達の手元に届けられるのか。深い森林に抱かれる山裾に広がる吉野の玄関口、大淀町にあるお箸のメーカーを訪ねた。

お客様第一主義
根本:早速ですが、私達が何気なく使っている割り箸は、ここ吉野で作られているのですか?
浦:はい。杉箸・桧箸のほとんどは明治以前より、ここ吉野で作られ特産品として全国の皆様方に親しまれております。
根本:産地直販システムを取り入れられていると伺いましたが。
浦:通常吉野産のお箸は、お客様のお手元に届く迄には何回かの流通段階を踏むことになります。その点、産地直販システムの場合、当社から商品をお客様へ直接お届けする事となりますので、大幅なコストの削減が可能となり又、お客様のニーズを速やかに商品に反映させる事が出来ます。商品の発送は当社と直結したルートが確立されていますので全国ほとんどの地域が翌日配達です。現在、全国多くの一流ホテル・料亭レストランなどでご使用いただき、ご好評を賜っております。
根本:こちらに並んでいるのが吉野杉箸の数々、いろんな形のお箸があるんですね。あまりに綺麗なので使ったり捨てたりするのがもったいない気がします。
浦:どうぞお手にとってみて下さい。良いお箸はこのように光沢があって香りがします。
根本:本当に良い香りがしますね。手触りも良くて形も素敵なお箸ですね。
浦:お箸は、お料理を引き立たせる重要な存在でもあります。当社のメインは吉野産のお箸ですが、海外の商品(竹箸・蝦夷松等)を含めると200種類程の商品点数になります。
根本:まぁそんなに…。お客様との折衝は、どのようにされているのでしょう。
浦:当社では、ダイレクトにお取り引きをいただいておりますので、コスト面・品質面などの細かい部分をすり合わせながらお選びいただいております。海外の輸入商品から吉野杉のお箸まで商品点数が多いので、幅広い選択をしていただけます。
純粋無垢の品質
根本:『お箸は、吉野』といわれるゆえんは、どうしてでしょうか?
浦:吉野という所は豊かな森林があり材料にも恵まれ、気候風土が杉や桧の生育に適しており、厳しい寒さの中で育った杉・桧は、割り箸として柾目の細かい割列性に優れた最良の材料となります。そこに長年にわたる先人の努力と伝統の匠の技が結集した結果、『お箸は、吉野』といわれるようになりました。それと大台山系の豊富な天然水の恵みのお陰でしょうか。
根本:吉野のお箸は自然のたまものなんですね。どのお料理をいただくにも、使うお箸で随分お味が違います。実は私も使っているお箸にはこだわっている方なんですが、唇や舌に直接触れるものですから、より安全なものを使いたいですね。
浦:私共、吉野杉のお箸は純粋無垢で無漂白ですから安心してご使用いただけます。さらには建築材の余材を使っていること、つまり資源の有効利用になっているということです。決して資源の無駄使いではありません。

根本:お箸の袋もこちらでご用意されているのですか。
浦:ご用意させていただいております。箸袋の他にもコースター・黒文字・爪楊枝等も取り揃えております。これからもお箸袋のデザインをはじめ、あらゆる面で、より質の高い製品を提供させていただきたく思っております。
根本:お話を聞きながら、お箸一膳の中にも自然を大切にする、ここ吉野の人々の心が息づいていると感じました。吉野のお箸って本当に素晴らしいですね。
浦:ありがとうございます。根本さん、本日は大変お忙しい中、ご遠方の所ここ吉野までお越し下さいまして誠にありがとうございました。今後共、益々のご活躍をご祈念申し上げます。全国の料飲関係の皆様、お店のオーナー様、私ども吉膳は、本場吉野産のお箸は勿論の事、良質の海外のお箸も豊富に取り揃えておりますので、更に皆様方のお店の合理化、コストの削減にお役に立たせていただける事と存じますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
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