ゲスト 三波豊和

 出雲崎は徳川幕府直轄の天領の地であり、江戸時代に栄えた良寛(りょうかん)和尚生誕の港町。絹の流通が盛んで、山間部では養蚕も行われていた。厳選した最高級の絹の生地糸を手作業で編んだ『良寛シルクニット』は、触れるだけで心が潤うような気持ちの良さ。この絹で優しく肌を磨けば素肌美人になるとか。

三波豊和:こちらはシルクの高級ニット製品を製造販売されているそうですね。
金子卓史:先代が昭和33年に編み物教室を開設したのをきっかけに、その後家庭編み機を使ったニット製品を製造するようになり、昭和48年に法人化いたしました。
三波:長い歴史をお持ちですね。昨今はニットも機械化が進み、安価な中国製品も入ってきていますが現状はいかがですか?
金子:当社では昔ながらの家庭編み機を使った一枚編みの伝統を守り、高い品質を評価していただいております。多品種生産で高級婦人服メーカーなどの受注の他、近年はオーダーメイド商品にも力を入れてきました。ただ、安い人件費で生産できる中国製品との競争はやはり厳しいですね。
三波:そこで画期的な新商品を開発されたとか。
金子:はい、シルクニットを編んでいた従業員から手がすべすべになると聞き、この特性をいかした健康美肌シルクニット商品を開発したんです。それがこの『良寛シルクニット』です。どうぞ触ってみて下さい。
三波:やわらかくてきしきしと絹鳴りがしますね。とっても気持ちがいいです。
金子:この感触と音が癒しの効果をもたらしてくれるんですよ。シルクの優しさや温かさを表現するのに、当地で生誕した良寛和尚のイメージがぴったりだと命名しました。身体や顔をマッサージしていただく事で美肌効果も得られます。
三波:不思議だなぁ…。だんだんスベスベとしてきて、何だか自分の手じゃないようですよ。
金子:蚕が吐く生糸は人間の肌と同様の18種類のアミノ酸たんぱく質で構成されています。化学繊維などに見られる吸放湿性やアレルギーといった弊害がありません。『良寛シルクニット』は、厳選したシルクの生地糸を特殊ニット編みで仕上げています。表面が適度な凹凸を形成していますので肌に対して摩擦が少なく、マッサージによって汚れや垢などの古い角質や皮脂を除去しながら肌の新陳代謝を活発にします。
三波:シルクは伸縮性がなくてニットには適さないと聞いていましたが、こんなにやわらかく仕上がったのも長年培われた技術があったからこそですね。
金子:『良寛シルクニット』はタオルやパフをはじめ9アイテム揃っておりますが、天然素材を使った安全な商品という事でベビー用品なども検討中です。顔料アレルギーを起こさないよう、生糸は無着色で撚糸加工したものを使用していますから赤ちゃんにも安心なんですよ。