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自然を素直に受け入れ、農薬には頼らない完全な無農薬茶。有効微生物郡を使って栽培されるそのお茶の味は、とてもまろやかで飲みやすい。平成5年から研究をはじめ、現在はエンドユーザーを対象にした直販を行っている。
大場久美子:こだわりのお茶を作っていらっしゃるそうですね。
杉本芳樹:私は先祖代々続いてきた茶畑を継ぎ、5代目になります。大学を卒業して家業に入る際、大量に農薬を撒く事はしたくないと思っていました。しかしその頃は完全な無農薬という考えは一般的でなく、有機農法を目指していたんです。
大場:確かに農薬が使われていない方が安全ですが、やはり栽培の手間などを考えるとご苦労も多いのでは?
杉本:自然界には“EM”と言う、有効な微生物群が存在するという事を耳にする機会があったんです。その事をきっかけにして、完全無農薬栽培をはじめる決心をしました。でもいざはじめてみると畑には狸や狐といった様々な獣が集まり、葉には虫が付いてその虫目当てで鳥もやって来るんですよ。もちろんお茶に被害が出て大変だったんですが、『こんなにたくさんの生き物がいるんだなぁ』と実感しました。
大場:こちらの畑で小さな自然界の食物連鎖が起こったんですね。
杉本:私自身、農薬を否定しながらも良い畑と言うのは作物以外には何も無い、きれいに整えられたイメージがあったんです。しかし生物が共存しあう自然界では当たり前の光景を目の当たりにした事で、素直に全てを受け入れる決心が付きました。
大場:どの位でお茶の収穫が安定したんですか。
杉本:私の予測では三年程あれば大丈夫だと考えていました。しかし実はその三年目が一番大変だったんですよ。夏に葉に尺取虫が付いてしまって、畑の大部分が枝だけのぼうず畑になってしまったんです。しかし11月になるとまるで春のように新芽が付いて収穫出来ました。後から考えてみると駄目になってしまった部分というのは湿気やすい場所で、その年は大干ばつの年でしたから、葉が茂ったままでは蒸散作用で木が弱ってしまっていたんですよ。
大場:結果的に木のためには良かったんですね。
杉本:虫が付く事は悪い事ではなく、自然のサイクルの中で意味があった訳です。その後も色々と問題はありましたが、原因を探る事が大切だと思いながら取り組み、ついに軌道に乗りました。
大場:『素直に自然を受け入れる』というのは素晴らしいお考えですね。
杉本伴子:丁度同じ頃に4人の子供達の成長期が重なっているので、共通するものも多く感じました。親が与えたものにはあまり興味を抱かず、自分で求めたものには必死になって取り組むんですよ。畑も農薬を撒き過ぎたり人間が決めたスケジュールで進行して行こうとすれば、必ずおかしな点が出て来ます。どちらも手をかけ過ぎず、受け入れて見守る事が大切なんですね。さあどうぞ、私共の畑で取れたお茶を召し上がってみて下さい。
大場:うわぁ…、心がホッとするさわやかな香りがします。それに滑らかで良いお味ですね。
杉本伴子:リピーターのお客様の中には、お茶アレルギーで『ほとんどのお茶に反応してしまうのにこのお茶は大丈夫』という方や、農薬アレルギーなのに『このお茶だけは美味しく飲める』と言って下さる方もいらっしゃるんですよ。
大場:本当に身体に良いからこそ、こんなにすっきりと飲めるのかもしれませんね。このお茶はどのようにしたら買えるんですか?
杉本:地元の仲間4人と一緒に自然食の店に卸したりしていますが、インターネットで買っていただく事も可能です。ぜひ一度ホームページに遊びに来て下さい!
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