看護師として救命救急の現場を経験してきた代表らによる介護保険サービス。“老いるとは耐えることではなく、楽しむこと”を基本理念に、歳を重ねても自分らしく楽しく生きるシニアライフを、ご家族も含めてサポートしている。友人との外出や食事会のお世話など、まごころのこもったサービスも行っている。
大場久美子:以前は看護師をされていたそうですね。
浜谷 忍:はい。救命救急の現場で働いていましたが、高齢者の多さ、病棟でのサービスの限界を感じ、在宅で訪問看護等ができないかと思ったのが設立のきっかけです。初めは大手企業に所属し、ケアマネージャーの資格取得後、経験を積んで独立しました。
大場:医療人としての視点で考えてもらえるというのは心強いですね。
浜谷:看護師以外にも栄養士、衛生士出身のスタッフもおりまして、現在60人程のお客様をお世話しています。まずケアマネージャーがご本人とご家族の希望や生活環境などを伺い、その上で最適なケアプランを作成していきます。
大場:一人一人に合わせたプランを考えてもらえるんですね。
浜谷:そうですね。その過程で必要なのは、専門家の目で見て必要と考えられるサービスが必ずしも利用者が望んでいるものであるとは限らない、という事です。
大場:なるほど。何をするにしても、利用者本人が必要と思わなければ頑張れないですよね。
浜谷:その通りです。過剰な援助は今の能力を減退させる事もあります。ご本人とご家族の意見が違う事もよくありますしね。時間はかかりますが、利用者とコミュニケーションを取りながら信頼関係を築く必要があるのです。
大場:メンタル面でのケアも求められるお仕事なのですね。
浜谷:様々な“苦痛”を緩和するステーションにしていきたいと考えていますので、専門分野でもシニアの方をサポートできるよう、2008年5月から訪問看護もはじめる予定です。
大場:他にもオリジナルの本を作るサービスをされているとか。
浜谷:はい。『自分史』と言って、激動の時代を生きて来られた軌跡を本にしています。これまでの体験やエピソードなどを聞き取らせていただき、文章に起こしてまとめ上げます。
これは“回想療法”を取り入れたもので、認知症やうつ病等の進行を遅らせ、心の平和を取り戻す効果があるのでリハビリとしてもお勧めしています。また、輝いていた頃の自分を思い出す事で、今後のご自分の生き甲斐を見出す方もおられます。
大場:それは素晴らしい思い出になりますね! その方が何を考え、どう歩んで来られたかのか、人柄や人生が伝わってくると思います。本人だけでなく家族にも必要な事だと思います。
浜谷:ご本人やご家族の方にも大変評判が良いんです。「世代を超えて思い出を共有する事ができた」「父の違った一面を知って偉大さがよくわかった」などの感想をいただいています。
大場:老いというのは必ずやって来るものですから、普段から知識を持っておきたいですよね。本人だけでなく家族にも必要な事だと思います。
浜谷:これからも人生の先輩であるお客様一人一人が楽しく、明るく、充実した日々を過ごせるように支援していきたいと考えています。
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