着物文化を継承し、現代に合った提案ができるよう熱い気持ちを持って取り組んでいる。着物を反物の状態のまま画像処理で着姿に表現するという新しいサービスを開始。着物の魅力を100%引き出し低コストで効率的に集客できるため、着物メーカーや着物作家など活用の場が広がっている。
大場久美子:着物を着姿に画像処理するサービスがあったことを初めて知りました。このお仕事を始められたきっかけをお聞かせいただけますか。
酒井尚志:私の実家が京都で呉服店を営んでいましたので、私自身も染物屋で修業を積み、着物などの商品を企画して問屋に卸すという仕事をしていました。そこで着物業界が今どれだけ厳しい状況に置かれているのかを知ったのです。メーカーや小売店にとって広告費にかかる費用は大きく、それがオリジナル商品を売り出すことを妨げていました。そんな現状を見て、このサービスを始めたのです。
大場:なるほど。着物を着姿に画像化するとはどういうことでしょうか。
山本京子:着物は着姿を見て初めて“わかる”商品ですが、実際にモデルさんに着物を着せて撮影するパンフレット製作には莫大な費用がかかります。反物は一度ハサミを入れモデルさんが着ると、その時点で古着になってしまいますから。当社のサービスでは、反物や帯などをお預かりしたそのままの状態で着姿の写真を作ることが可能です。完成品だけではなく試作段階のものでも着姿にできますので、新商品も積極的に考案できるのです。
大場:それはすごいですね! 費用もかなり抑えられるのではないですか。
山本:その通りです。今までの撮影方法ではパンフレットにすることができなかった一点ものの高級品なども、着姿の分かりやすい状態でお客様に見ていただけます。大量生産が難しい小売店のオリジナル商品にもぴったりのサービスだと思いますよ。
大場:それにしても、合成とは思えないくらい自然な仕上がりですね! 実際の反物と出来上がりの写真を見比べてみても、色や雰囲気に全く差がなくてびっくりしました。
酒井:ありがとうございます。幼い頃から着物に囲まれて育ったので、着物のことは熟知しており、このサービスにも絶対の自信があります。背景にお好きな写真を合成することが可能ですので、地元の写真を利用するなどお店の個性が感じられる写真も作ることができます。いろいろな使い道があると思いますので、ぜひ活用していただきたいですね。これからも着物業界を元気にするお手伝いをしていきたいと思っています。
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