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HOME > 住まいと暮らし TOP > 教育関連・教室 > 蔵王いこいの里 / 特定非営利活動法人 東北青少年自立援助センター

不登校、引きこもり、ニート、非行の若者の自立を支援する、共同生活型自立支援施設『蔵王いこいの里』。

所在地 〒999-3114 山形県上山市永野字蔵王山2561-1 [ 地図 ]
TEL 023-679-4005
FAX 023-673-2610
URL http://www.tohoku-ysc.org/
業務内容 不登校・引きこもり・ニート・非行からの自立と就労支援
理事長 岩川 耕治
施設長 岩川 久子
NPO法人 東北青少年自立援助センター・蔵王いこいの里は、樹氷で有名な蔵王の山々に抱かれ、豊かな大自然に恵まれた地に存在しており、宿泊・飲食施設「エコー山荘」と共に運営されています。

ここでは、小学校高学年から40歳程度までの様々な若者が共同生活を営んでいます。
不登校、非行、引きこもり、ニート、軽度の薬物依存や発達障害などに悩み、社会的な自立につまづいた青少年たちが、蔵王の恵まれた自然環境の中で規則正しい生活を送りながら、共同生活や共同作業、ボランティア活動、地元の方々とのふれあいなどを通じ、子供らしさ、人間らしさを取り戻し、体力の増強と逆境を耐え抜く精神力を養い、集団や社会の中で生き抜く真の力を身に付ける活動を行っています。
児童・生徒は状況により、地元小・中学校と県立高校や私立高校(全日・定時・通信)へも通学できます。

学校に行けるようになりたい、社会に出て普通に仕事をしたい、引きこもりやニートの状態から脱却したい、他人とのコミュニケーションが上手にとれるようになりたい、環境を変えてやり直してみたい、地元を離れて生活してみたいetc…
ここはそうした今の自分を変えたい、新しい自分になりたいという若者に対して、経験豊かなスタッフが最大限の支援を惜しみません。移りゆく美しい蔵王の四季に心癒されながら、仲間とともに身体を動かして心地良い汗を流し、成功と失敗を繰り返し、スタッフや地域の人々と触れ合っていくうちに、次第に自分の目標が見えるようになります。
自立と就労を目指して、今一度『本当の自分探し』にチャレンジしてみませんか?
 
○見学・相談
来所による見学、相談はいつでも可能です。事前に電話連絡の上お越しください。各機関の視察等もどうぞ。
○家庭訪問相談
外出が難しい当事者や保護者の方の為に、それぞれのご家庭へ当法人の相談員がお伺い致します。双方がスケジュールを調整のうえ車、又は公共交通機関にてご自宅まで伺います。まずはお電話にてご連絡を。
○共同生活による自立支援
「蔵王いこいの里」による、当法人の主たる活動です。入寮可否は来所面談の上決定致しますので、必ず保護者の方(出来ればご両親揃って)ご同行の上お越しください。短期体験コースもあり。お電話又はメールにてご連絡ください。
○里の子保護者会
当法人の方針や活動をより深くご理解いただくため、またご子弟の変化や成長をご覧いただき様々な角度から見つめ直していただくため、四半期に一度、1泊2日で保護者会を行っております。保護者以外の方でも、お気軽にご参加頂けます。



ゲスト 小林綾子

 きっかけは勤務先の旅行会社で担当した修学旅行だった。各クラスに不登校の生徒がいる状況に触れ、理事長は若者達の支援を決意する。子どもを救う、後ろにいる家族を救う。地域の協力と四季の恵み、若者達の日々の成長を糧に、両親が開設した『いこいの里』を28年目へと受け継ぐ。親子の雪解けの日を願う眼差しは、暖かで真っすぐだ。

小林綾子:蔵王の大自然のもと、共同生活を通して自立への道を支援しておられるそうですね。
岩川耕治:農作業や土木作業、ボランティアやアルバイト体験、スキー実習など、現在17歳から39歳の15人の若者が四季折々の活動に打ち込んでいます。まず身体を動かす事が第一で、アレコレ考えてばかりでは何も変わらない、まずは実行してみる事の大切さを実感させます。不安や焦燥感から不眠に陥り、眠剤や安定剤など何種類もの薬を服用してくる者も多数いますが、ここでしっかり体を動かし規則正しい生活を3ヶ月も続ければ、実際にはその様な薬は必要ないのだとわかるようになり、次第に気持ちの面でも良い変化が現れてきます。ゲームやパソコンも原則禁止、パソコンは必要に応じて時間を決めて見える所でのみ使用を許可しています。
小林:自然の中で伸び伸び過ごす事で、心を開いていくのですね。近年は引きこもり年齢の上昇が社会問題になっていますが。
岩川耕治:親も子も相互依存の状態がほとんどで、自立のためには早い段階で親元から離す事が重要ですね。年齢が高くなると今度は子どもと距離を置くようになり、問題は重くなるばかりですから。以前、山菜採りの途中で意図的に迷子になった子がおり、警察への捜索願の有無を家族に確認したところ「放置してくれ」と言われた事がありました。この子さえいなければ平和に暮らしていけるという考えで、本当につらいですね。本や新聞、テレビで見聞きするよりも、現実は遥かに深刻です。
小林:親子間の悲しい事件を防ぐためにも、防波堤の役割を担っていると。
岩川久子:情緒障害児学級を指導した頃から30年間この仕事に携わり、親と子の苦しみは顔を見ただけで分かります。親御さんにはいつでも相談にのるので、電話よりも手紙を書くように伝えています。考えをまとめながら綴ると最後には自分の結論が出ているので、それを読み直して私に送って下さいと。何とか我が子を受け入れて安らかな生活ができるよう、自身の生活を犠牲にしてでも救いの手を差し伸べていくつもりです。
小林:社会復帰までは個人差があるでしょうが、どのくらいの期間ですか。
岩川耕治:平均して2年弱ですが、数ヶ月で就職する子もいれば3年から4年経ても難しい場合もあります。場面ごとにとるべき行動や言動を習得するペースが遅いため、失敗も含めて多くの経験ができるように支えています。満たされているように見えても心のどこかに穴が空いている、その部分を見つけて埋めてあげられるように対応しています。周りに仲間がいる事を肯定的に受け止められるようになれば、一歩前進ですね。私達がもう大丈夫と判断して送り出し、挫折するケースはほぼありません。
岩川久子:動作は遅くとも、どの子も丁寧に物事に向き合う貴重な人材です。その点を理解してくださる所が増えれば、より社会で活躍できるでしょう。巣立った若者達が人として生きる道筋を見つけた時は、何よりの喜びですね。
小林:ここでの経験が背中を力強く後押しし、生きる力となるのでしょうね。悩める若者達を希望の明日へ導く支援の手は、増々必要とされると思います。
岩川耕治:全国にこうした施設が増えていますが、就労支援一辺倒の所が多いようです。最終的にはそこがゴールですし大事なのですが、そこに気持ちが向かないので彼らはもがいているのです。なぜこういう状況になっているのか、若者達の心の中に入り込み内側から変わっていけるよう、厳しさと受容のバランスを取りながら寄り添っていきたいと思っています。