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独りで考えず、独りで答えを探さず一度じっくりプロのカウンセラーとお話をしてみませんか?

 人間関係が希薄化している現代社会。人との付き合い方がわからないという人も少なくないだろう。身近な人に頼れない時代だからこそ、カウンセリングルームの果たす役割は大きいと言える。弱った心に寄り添い力をくれる、『H&M ZAMA』のような存在が必要不可欠なのだ。


生稲晃子(以下、生稲)
2010年にカウンセリングルームを立ち上げたそうですが、これまでの歩みはどういったものでしたか?


土屋利明(以下、土屋)
もともとは経営コンサルタントの会社に勤務していました。そこでリストラ対象者に新たな就職先を斡旋するためのキャリアカウンセリングを立ち上げる事になり、担当に抜擢されたのです。当然の事ながら相談者の皆さんは将来に不安を抱え、とても前向きになれません。そこでまず心のケアが必要だと感じ、心理の勉強を独学で始めたのがきっかけでした。


生稲
切実な問題を抱えた方々と向き合うのは、容易ではありませんよね。


土屋
はい。ただ私と話す事で「気持ちが楽になった」「前向きになれた」といった声をいただけたので、こういう道もあるのだなと気づかされました。その後勉強を重ね資格を取得し、当ルームをオープンしました。当初は生活に対する不安や、うまく対人関係を築けないといったご相談が多かったですね。その後クライアント様の口コミで、うつ病などで通院されている方もお越しになるようになりました。「カウンセリング=(イコール)話をする」というイメージがあるようですが、実際には色々な精神療法があるのですよ。その方の個性や状況に合わせて対処法は異なりますが、うつのような病気の方にはカウンセリングよりも精神療法が有効です。


生稲
抱えている悩みや症状も人によって様々でしょうから、その方に合わせたノウハウがあるのですね。今はどういった方が多くいらっしゃいますか?


土屋
7対3の割合で女性が多く、年齢は幅広いです。近隣からお越しの方は少数ですね。と言いますのも、日本ではカウンセリングはまだまだ一般的ではなくマイナスイメージをお持ちの方も多いので、比較的遠くからお越しになります。そういった点を考慮して「基本的に外でお会いした際にはお互い挨拶をしない」と、最初に申し上げております。例えばお友達とご一緒の時に遭遇してしまった場合、カウンセリングに通っている事が知られて気まずい思いをする方もいらっしゃいます。欧米では気にしない点ですが、日本ではまだまだこのような配慮が必要です。


生稲
守秘義務の徹底は安心できますね。今の時代、不安や不満のはけ口になってくれる相手が、身近にいないと感じている方は多いようです。本音で話せる相手を求めているのではないでしょうか。


土屋
そうですね。ネットの普及で、対面して本音で語り合える人間関係が築きづらい時代だからこそ、我々の役目は大きいと感じています。とにかく何か不安があれば、当ルームにいつでもお越しいただきたいですね。小さな事を我慢していると、問題が大きくなり過ぎて自分では対応できなくなりますので、そうなる前の早い段階で気軽に足を運んでほしいと思います。