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熟練の職人が毎日、心をこめてお蕎麦を打っております。先代から受け継ぎ守り続けてきた味を是非ご賞味ください。

 はつ花本店の創業者である祖父が考案した水を一切使わずに打つ蕎麦。祖父から受け継がれたその味を求めて、古くからのファンも多い老舗だ。2016年5月に40年余商いをした場所を離れ、箱根坂駅前に移転。歴史ある味を守りつつ、“若い人にもお腹いっぱい食べて欲しい”と、大盛りも無料にしている懐の深さも、長く愛される秘訣のようだ。


合田雅吏(以下、合田)
箱根の国道沿いなら、お正月は箱根駅伝で賑やかですね。


吉田宗史(以下、吉田(宗))
はい。店内からもランナーの学生さんが見えますので、1月2日から営業しました。この場所での商いは昨年(2016年)5月からなので、駅伝を間近に感じたのは今年が初めてです。それまでは40年余近く小田原駅前の商業ビル内で営業していました。『はつ花』は、昭和の初めに初代である祖父が始めた蕎麦屋です。そこから暖簾分けする形で始まったのが当店になります。


合田
随分と歴史があって、地元の方々に長く愛さてるお蕎麦屋さんのようですね。


吉田美緒子(以下、吉田(美))
ただ移転をご存知ない方も多くいらっしゃいますので、箱根板橋駅前で営業していることをお伝えしたいですね。当店の特徴と言えば何と言ってもお蕎麦です。水を一切加えず仕上げるお蕎麦を初代が考えました。戦後直後、小麦粉が手に入りにくい時代に山芋と卵を使ったのがきっかけのようです。その手法を受け継いで、当店でも山芋、卵、蕎麦粉と小麦粉の比率は7対3で、毎日そば打ちをしています。水を加える一般的なお蕎麦とは、まず食感が異なります。そして山芋と卵の乗った山かけ蕎麦も、祖父の考案したメニューだと聞いています。


合田
『山かけ蕎麦』は今では定番メニューですが、始まりはここにあったのですね。


吉田(宗)
戦中、戦後の混乱の中、滋養のある美味しいものを食べさせたいという思いからできたメニューです。箱根を舞台にした浄瑠璃の演目に、妻が重い病の夫に滋養のある山芋を食べさせ、結果、夫は仇討をなし遂げたという話があるのですが、その妻が貞女『初花』という名で、そこから屋号もいただいています。お客様にしっかり食べて元気になっていただきたい、そんな思いが詰まっているのです。ですから当店の蕎麦はボリューム満点ですし、冷やし山かけは『貞女』というメニュー名です。お蕎麦と天丼のセットをご用意しましたので召し上がってください。


合田
まずはお蕎麦ですが、細麺にもかかわらずしっかりしていて、独特の食感がありますね。この喉ごし、蕎麦好きにはたまらないです。天ぷらもサクサクで、このタレが絶品。そしてこのボリュームですから、大満足ですよ。


吉田(美)
蕎麦がしっかりしていて切れないので、鍋焼きも作れますよ。とにかくお腹いっぱい食べてもらいたいので、大盛りは無料。器もすごく大きいので、学生さんにも喜ばれています。


合田
大盛りの器は本当に驚きのサイズですね。本格的なお蕎麦が超格安ですから、採算は度外視なのでしょう。


吉田(宗)
蕎麦屋は敷居が高いと思われているお客様にも、気兼ねなくご来店いただきたいと思っています。かけや盛りそばなら600円で大盛りもできますし、天丼をセットにしても1,000円程度ですから、お腹いっぱい召し上がっていただきたいですね。